まさか、犬の介護をするなんて夢にも思っていませんでした。(^_^;)
とはいえ、実際にボゥイーは大病を患い、 その後立てなくなって寝たきりになってしまいました。
最近はペットグッズもかなり充実してきて、いろんな介護グッズがありますが ほんの少し前なのに、Bowieの介護をしている頃は、 そんなものはほとんどありませんでした。
なんとかしてやりたい・・・と、試行錯誤の毎日でした。

ボゥイーはほとんど病気らしい病気をした事がありませんでした。 多分彼は、心臓や胃腸がかなり丈夫だったんだろうと思います。
17歳で「急性胆管肝炎」を発症するまでの怪我や病歴(病院で治療したもの)は
●下痢(8ヶ月頃)
●寝不足による結膜炎(4歳頃)
●骨折(階段から落ちて(T_T)←投薬で完治
●膀胱炎 (2回位)
●外耳炎(耳垢が溜りやすいらしく、よくなっていた)
●虫歯&歯肉炎?(普通犬って虫歯にはならないらしいんですが(^^;))
●前立腺肥大(9歳)
 ※その頃はまだ今のように去勢手術が一般的ではなかったので ボゥイーも未去勢でした。治療のため去勢しました。
●急性前庭障害(とかなんとか・・・)
この程度・・・
前立腺肥大以外は、ほとんど一度の通院で完治していました。
やっぱり、丈夫だったんでしょうね。(^^)

【カーペット】
15歳を過ぎた頃から、足に衰えがでてきました。(特に後肢)
ふんばりがきかなくなってきて、まずたたみで起き上がろうとすると 滑ってじたばたしているということがありました。
そして、フローリングも滑る。
その時住んでいた家は、オールフローリングだったので、
カーペットを敷く事にしましたが、家中に敷き詰める訳にはいきません。
そこで、最初はカットタイプのカーペットを買って ボゥイーの行動範囲に敷き詰めました。
しかし・・・
足が衰えてくるのと同時に、トイレも失敗するようになっていたので、たちまちカーペットは臭〜くなってしまいました。(^o^;)
トイレに入らなくなったのは、ふんばりがきかなくてトイレシートが滑るかららしい。 だから滑らないカーペットやマットの上で済ませてしまう(笑)
そこで今度は、幅の広いキッチンマット(裏が滑りにくい加工のもの)を購入。
これなら洗えるし・・・
ただし、あまり長いのは洗濯がけっこう大変でした。
180cmくらいまでなら、洗濯機でも洗えるみたいです。(我が家の洗濯機は6kgタイプ)
※とにかく自宅で洗濯可である事が、第一条件になりました。

【食器台】
踏ん張りがきかないと、食事もすぐに座り込んでしまいます。
お尻をささえてやるのですが、 フードボールが床置きだと、つんのめってしまいます。
また、フードボールが動いて食べにくそうだったので 、 フードボールが入る大きさの箱と土台を作り ボゥイーの頭の高さにあわせました。
動かないように、土台には紙粘土を入れたりしました。

【パンツ・オムツ】
カーペットは毎日そこがトイレ変わりになってしまうので、
毎日の洗濯が大変になってきたので、 パンツを履かせることにしました。
その頃、犬用のおむつカバーも発売されていましたが、結構高い。 それにサイズが、ビミョーに合わない。 (パグだから?)
適当に(笑)型紙をつくり、作ってみましたが、 なんせ腰にくびれがないので、すぐずれる。(-_-;)
病院で、「おむつは人間用ので良い」と聞いたので、さっそく買いに行きました。
が、またサイズがよくわからない・・・
結局何回か失敗したのちに、トレーニングパンツタイプのLサイズが ボゥイーにはちょうど合うとわかりました。
しっぽの部分は十字に切り込み、中のポリマーが出てくるので 折り返してサージカルテープで止めます。 この時、切った部分の中の綿を少し抜くと、テープが止めやすかったです。
でもやはりずれる!
ペットグッズの雑誌で「サスペンダー」を見つけたので購入。
たしかにずれないんだけど、ゴムが少し固くて、肩の部分が擦れてしまいました。
結局、ボゥイーはほとんど動かないので、気付いたらずれをなおす事にして サスペンダーは外出時に使用する事にしました。

【おねしょシーツ】
オムツを買いに行くようになって、ボゥイーもある意味赤ちゃんなんだと思いました。
となると、赤ちゃん用品が役立つ事がわかりました。
夜は私と一緒にベッドで寝るのですが、おむつを履かせていてもずれるし、 ペットシーツを敷いていても、何故かはずれたところに漏らしてる・・・(謎)
シーツは洗濯すればいいけれど、マットレスまで染み込んじゃうし・・・
そこで「おねしょシーツ」を敷く事にしました。 サイズの小さい「おむつ換えシート」は、昼間彼が寝ているカドラーに敷いていました。

【キャリーバッグ】
寝たきりになると、とにかく抱いて移動しなくてはなりません。
が、若い頃は片腕で抱いても、自分でしっかりと腕に座って(?)いたのですが、 寝たきりになると、首が座らない赤ちゃんのような状態で 両腕でかかえるように抱かなければならなくなりました。
となると、とても不便。
バッグタイプのキャリーは売ってはいましたが、小さいコ用でちょっと大柄なボゥイーでは入らない。 それに寝たままの状態なので、かなり大きなものが必要でした。
そこでこれも手作りしました。
最近よく見る「スリング」もその頃は知らなかったので、 寝た状態のまますっぽり包み込むようなタイプの袋を作りました。
その後、胸に抱き抱えるような形の、だっこ袋も作りましたが、これ、作ったのが遅くて、使ったのは最後に入院する時でした(ToT)

【ラジオフライヤー】
最近では、「お出かけカート」なるものも売ってますが
もちろんそんなのありませんでした。
オフ会に参加する時、ずーっと抱いてられないし、
地面に置くと、他のわんちゃんにおしっこかけられちゃうし(ToT)
(最初のオフでは、テーブルの上に寝かせていただきましたが・・・)
他に使っている方がいて、教えてもらったので早速購入しました。 ボゥイーがいなくなった後は玄関のオブジェに。(^_^;) というか、すっかり邪魔モノになっていたので 「欲しい」という方に譲りました。


寝たきりになってからのボゥイーの生活は
まず 朝私が起きても、しばらくそのままベッドで寝かせておきます。
朝の雑用を済ませたら、カドラ−ベッドに移しリビングへ。
そこでも一日中うとうとしています。
時々「あぅ〜っ」と私を呼びつけます。
おしっこやうんちをした時、お腹が減った時、
もぞもぞしていて、身体の体勢が満足いかない時(?)など...
結構えらそうです(^o^)
私の昼食を済ませたら、ボゥイーの食事タイム。
だっこして食べさせるのですが、1時間くらいはかかりました。
午後からもカドラ−ベッドでうとうと...
床擦れを防止する為に、何度か体位交換をします。
おしっこやうんちをした後は、蒸しタオルで身体を拭き
ベビーパウダーなどをぽんぽん・・・
(皮膚が荒れている時は、お薬を塗る。)
ドライアイがひどくなったので、日に何回かの目薬もかかせません。
その他、シーツやマットの洗濯なども頻繁に。
まぁ、仕事の合間合間にそれらの事をするので 私にとっても気分転換のようなものでした。
(仕事が忙しい時は、呼びつけられると腹がたったけど・・・(^o^;)
仕事を手伝ってくれている友達が、私が手を放せない時や留守の時は ボゥイーの世話も手伝ってくれたので、随分助かりました。
夜7時頃まで仕事をしているので、そのあと病院へ行く日も。
検査結果が悪くなると、毎日点滴に行くのですが、1週間ほど毎日かよい、また検査をして良くなってきていれば、2日に1回---3・4日に1回---7〜10日に1回と回数を減らしまた検査する。という点滴スケジュールでした。
病院へ行く日は帰ってきてから、行かない日は仕事を終わらせたらボゥイーの食事を作り、(1日分を作っておく) 寝室へ移動して、私も夕食をとりながらボゥイーに食べさせる。
その後はだっこしたまま一緒にTVをみたり・・・(って、ボゥイー寝てるけど)
抱いているとおとなしくしているのですが、離れていると泣いて呼ぶ事もあるので(甘えている?) お風呂に入っている間は、ちょっと心配でした。裸で飛び出した事もたびたび・・・(^_^;)
でもそれも今では懐かしい想い出です。もっとしてあげられる事があったんじゃないか?と後悔もありますね。

食事は特に好き嫌いもなく、食欲旺盛なボゥイーでしたが、
胆管肝炎になったので療法食になりました。
最初は食べていたのですが、だんだん食べなくなってしまいました。
(年齢的なものもあるかも・・・)
病院で先生に、食べて良いもの、1日の必要量などを教えていただき 手作り食を始めました。

Part-1 おじや風ごはん
(基本ベース)
ミンチ肉(25g位)を炒めます。そこにご飯(発芽玄米ご飯)(茶わん1/2位)、 水(150cc位かな?)を入れ、だしの素と砂糖(ボゥイーは甘いもの好きなので)を ほんの少々入れ、 少し煮込んで出来上がり。
このベースに、その日によって何かをプラスします。
ごま・たまご・野菜(かぼちゃなど)・カッテージチーズ など

で、これだけでは栄養素が足りないので、サプリメントをプラスします。
・マルチビタミン ・マルチミネラル ・カルシウム
・ブルーベリー(目の為に・・・ってもうほとんど見えて無いんですけど)
・活性酸素を抑えるという栄養素の入っている犬用サプリメント
おじや風のご飯の時は、だっこして、スプーンで口に入れて食べさせていました。
※ご飯が発芽玄米なのは、我が家にはそれしかなかったからですが 白米でも作ってみたら、白米の場合時間がたってくると汁気を吸ってしまい お団子のようになってくるので食べにくいようです。 (この頃は食べるのに時間がかかっていたため)

Part-2 ボゥイー版カロリーメイト(?)
おじや風のご飯が食べにくくなってきたのか、体重が減ってしまいました。 そこで、流動食のようなものにしてみましたが、この粘度がむずかしい。
それにやっぱりボゥイーは噛んで食べようとするので、 クッキーのようなものにして、口に入れてあげる事にしました。
この場合も、口の先の方だと、もぐもぐしているうちに出てきたりするので、少し奥の方へくいっと入れ、脇の歯の無い部分から指を引き出すという感じ。
時々失敗して噛まれると、年寄りとはいえ結構痛い(ToT)

(主食)
ブレンダーで粉状にした発芽玄米と小麦粉、ベーキングパウダー、卵、無塩バター、牛乳などを混ぜ合わせて焼くだけ。
この材料の配合では、さくさくのクッキーというより、
ちょっとしっとりしたタイプに焼き上がりました。
バリエーションとして、バナナ入りやカボチャ入りなども作ってみました。
これ、人間には結構好評だったんですけど・・・。

(おかず・?)
タンパク質(肉類)も必要なので、「パテ」のようなものを作ってみました。
って、これの作り方もけっこういい加減なんですけど。
すりつぶしたミンチに卵と小麦粉を少々まぜ、ラップして 電子レンジで「チン」しただけ・・・(^_^ゞ)
そのうちに、(主)のクッキーのようなものが気に入らなくなったのかあまり食べなくなったので、 これに、ご飯をまぜたものにしました。出来上がりはちょうどソーセージくらいの柔らかさです。
これならちぎって口にいれてあげられるし、ボゥイーも食べやすい柔らかさのようで、結構気に入ったようでした。

※この頃になると、Bowieの場合「食べるものは食べさせてあげて下さい」 と言われていたので、(食べずに体重が減る方が問題だったので) ご飯をたべない分、 いろんなものをあげていました。プリン・ヨーグルトや焼き芋なんかは特に好きでした。 特に「紫芋の焼き芋」を友達に貰ったので食べさせたら すごく喜んで食べていました。やっぱり美味しいのね。(^^)
ホントに不勉強な上、ネットも始めたばかりだったし このころはまだ犬の介護に関する情報も少なくて 悩んでばかりの毎日でした。 (いや、私の探し方が悪かったのかもしれませんが・・・)

今では犬用の介護グッズもいろいろと売っています。
ちょっとお値段は高いけど・・・f(^o^;)
そういったものを利用しつつ、 クオリティの高い老後を、おくらせてあげたいですね。
だって、大切な家族なんですから・・・

ただやはり、市販のものはなかなか合わないものが多いというのも難点ですね。
我が家は特に「パグ」だからもしれませんが(笑)
でも市販のものを参考にしつつ、あーだこーだと考えて
へたくそながらも手作りするのも、楽しいもんなんですよね。(^_-)-☆