2002年11月14日(木)PM11:20 
ボゥイーは☆になりました。18歳1ヶ月と22日でした。
最後は病院で向かえ、
私は残念ながら臨終には間に合いませんでした。
眠りから目を覚まし、
もぞもぞっと動いているなと思ったら、
「う〜ん」とのびをして 、
そのまま逝ってしまったそうで、
それはあっという間の出来事だったそうです。
大往生です。
なんともボゥイーらしい最後でした。

★★★★★

2002年11月9日(土)
ボゥイーは夕方までいつもと同じように寝ていました。
ただ、時々起こしてご飯を食べさせようとしてもなんだか食欲がありません。 最近はそういう事が多かったのであまり気にも止めませんでした。
夜7時を過ぎた頃、少し泣くので抱っこするとまたおとなしく寝ています。
ところが8時頃から、なんだかボゥイーの息が荒い! 5〜10分すると少し落ち着くのですが、 また荒くなってくる。 そして泣く!! それもあきらかにいつもと様子が違います! 抱っこしてもおさまりません。
普段行っている病院は、土曜日は午前中だけなので 堺市にある夜間救急病院へ車を走らせました。
病院に着いたのは10時頃、すぐ診察室に通されました。
状況を伝えている間に、ボゥイーは検査の為の採血。 エコーで診るとかなり便と尿がたまっているので 導尿してもらい 細菌感染もしているだろうからと言う事で尿検査。 体温も少し上がっています。体温計の刺激で、ウンチも出ました。
尿検査の結果、やはり細菌感染して炎症を起こしている(つまり膀胱炎) レントゲンを撮って、 膀胱洗浄をして抗生物質を注入。そして点滴。 出すもの出してスッキリしたのか、点滴の頃には落ち着いて、 かすかに鼾をかきながら寝ているボゥイー。
約1時間の点滴を終えて、主治医へ渡すレントゲンや検査結果を貰い、 支払いを済ませ、家へ帰り着いたのは夜中の1時半頃でした。
帰ってからはボゥイーはいつものように寝ていました。
ちょっと一安心。

2002年11月10日(日)
夜が明けて、主治医の病院へ向かいました。
昨夜貰ったレントゲンや検査結果を渡し、もう一度別角度からのレントゲンや、 調べていなかった部分の血液検査、エコー。
その結果、まず今回は膀胱炎になっているのでその治療をする事に。 ただそれが、膀胱炎になったから、おしっこが出ないのか、 自力でだせなくなったから膀胱炎になったのか どちらかわからないので、治療しながら様子を見る事になりました。 寝たきりの子はどうしても細菌感染しやすく、 膀胱炎になりやすいのだそうです。
その他の検査結果はまあまあでした。 既往症の肝臓はいつもと変わらず、脱水症状もないし、 貧血もなし。 心配された腎臓も大丈夫。 ただ、白血球の数が異常に多く、免疫力が低下しているようです。 最後にいつもの点滴をしてもらって帰宅。 病院から帰った後は、ボゥイーは静かに寝ていました。

2002年11月11日(月)
ボゥイーはまだおしっこをしていません。
そして少し呼吸が早いような・・・?
すぐ病院へ行き、エコーで診ても、別段怪しいところはありません。 導尿してもらって、おしっこも前日よりはきれいになってきていたので一安心。 様子も落ち着いたので帰宅。帰ってからはご飯も食べいつもと変わらない感じ。 時々目を覚ましては泣くので抱っこしてやるとまたおとなしく寝ています。
ところが夜7時過ぎから様子がおかしい!! 又呼吸が荒いし、泣く泣く泣く・・・・ あわてて病院に電話して連れていく事にしました。
でも、車に乗せた後はおとなしく寝てる。あれ?
病院についても、落ち着いてる・・・??
別にどこといって変化なし・・・・???
結局、甘えていただけだったみたい?
先生も、酸素吸入器を準備し、今夜は徹夜で看病や! と覚悟を決めておられたらしいのですが、なんと人騒がせな・・・
体温計の刺激で、またぶりぶりとウンチをし、 ついでやからと又導尿してもらい、 (あんまり溜まっていなかったけど) とどめに、タンがからんで「カッ」とした拍子に 「ブッ」と大きなのを1発、先生にお見舞いしてました。(失礼)
一同、大爆笑!!
ああ、ボゥイー。そんなんやったら誰も心配してくれへんようになるかもよ。

2002年11月12日(火)
起きている時は少し呼吸が早いようですが 他はたいして変わった様子はありません。
ただ、やはりおしっこはでません。 押さえてみたりもするのですが、やっぱり出ません。 そのせいか、食欲もあまり無く、お水も飲みません。
カドラーベッドを目の届く所に置いて寝かせていましたが、少し寝ては起きて泣きます。 抱くとおとなしくなるのですが、仕事もしないといけないし・・・ 仕方がないので、私のベッドに寝かせると匂いがして安心するのかおとなしく寝ています。
PM7時近くなったので、病院に行く準備をしていると、また泣いて呼びます。 どうもこの時間帯がボゥイーには鬼門(?)らしい・・・
ひょっとすると「痴呆症状」が始まったのかもしれない。 目が覚めた時、 訳が分からなくて不安になり、泣くのではないか?
病院へ行き、導尿。お水を飲んでいないせいかあまり溜まっていません。 それにまた少し色が濃いような・・・

2002年11月13日(水)
やはり呼吸は少し早いようです。 そしておしっこも出ません。食欲もありません。
寝ている姿勢を変えてやると楽なようです。 しかしその姿勢を自分で維持できないので、 枕やタオルで固定してやると、落ち着いたのか静かに寝ています。
夜、病院へ。
いつものように導尿。そして点滴。 呼吸の早いのが気になるので、再度レントゲンと血液検査。 結果、白血球は依然として減っていません。 そしてレントゲンには別の怪しい影が・・・
「白血球が多いのは、膀胱炎のせいだけじゃなくて、他にもあるみたいですね。」 しかしレントゲンで判断するには、場所がややこしくて何なのか判らない。 調べようにもCTは麻酔をかけるのでボゥイーには危険すぎます。 そしてそれよりも、3日前はきれいだった肺が少し濁っている。
「これは肺炎をおこしかけているかもしれません。入院して酸素室に入れた方が 良いと思います。心配なのは、急に悪くなっているから、2日位で戻らないと はっきり言って、 ちょっと危ないかもしれません・・・ 入院して病院で亡くなる子もいます。 でも、少しでも状態を楽にしてあげた方がいいと思います。 ただ一応の覚悟はしておいてください・・・」
先生の説明の言葉が、だんだんドラマの中の台詞のように聞こえてきました。 頭の中がパニックになり、めまいがしそうでした。 涙が溢れてきて、ボゥイーがにじんで見えました。
ただ、「覚悟はしておいてください」の言葉がやけにはっきり聞こえました。

入院の手続きを終え、帰路につきました。
次々と溢れてくる涙を拭いながら、 (もうこれであと何日もつんやろか・・・)という考えと、 (いや、ボゥイーは又良くなって、きっと帰ってくる!)という二つの思いが 頭の中でぐるぐる回っていました。
私が諦めちゃいけない!!